主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:長期予後からみた出生前診断症例における周産期管理の再評価
開催地: 東京都
開催日: 2012/02/03 - 2012/02/04
p. 23-28
日本産科婦人科学会周産期登録データベース(以下,日産婦DB)は,1975(昭和50)年に周産期死亡登録事業として始まり,2001(平成13)年から登録対象を全出産例に拡大して現在に至る登録事業である。死亡登録の目的が死亡背景および原因の調査であったのに対し,現在の日産婦DBの対象は一次〜三次施設を含む参加希望施設とし,ハイリスク胎児・新生児予後,母体疾患別の罹病率を集計するとともに,DB内にコントロール症例(正常例)を含むことから各種のcase-control研究のソースとしても利用されている。本発表では,日産婦DBの歴史,現状および将来へ向けての問題点について述べてみたい。