周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第43回
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シンポジウム午前の部:周産期の鎮静・鎮痛・疼痛緩和 最新動向
周産期における鎮静・鎮痛・ストレス緩和を再考する
周産期学シンポジウム運営委員会 全国調査報告(新生児領域)
東海林 宏道
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p. 44-48

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抄録

 緒言

 周産期医療において鎮静・鎮痛は欠かすことのできない医療行為である。産科・産科麻酔領域では,ここ数年の無痛分娩の普及や帝王切開時の麻酔,胎児治療時の麻酔等がトピックスであり,分娩後や帝王切開術後の鎮痛は産褥のQOLに関わる重要な問題である。一方,新生児領域では人工呼吸管理中や,侵襲的な処置時,検査時に呼吸・循環の安定化やストレスを除く目的で鎮痛・鎮静が行われている。2011年の第29回周産期学シンポジウムで「周産期における鎮静・鎮痛・麻酔」をテーマとしたが,以降十数年の間にこの領域における新しい知見が得られ,関係するガイドライン等も発出されていることから,周産期学シンポジウム運営委員会では,各施設の鎮静・鎮痛・ストレス緩和について全国レベルで現状を把握する必要があると判断した。

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