2016 年 32 巻 2 号 p. 80-82
古くから,装具は怪我で骨折や四肢の欠損を起こした人の身体の固定や機能を補うために使われてきた.近年は材料に小型,軽量で耐久性に富んだものを使い,駆動源にコンピュータ制御を導入して,外形が良く,多機能で自動制御の電動義手·義足,さらには生活支援機器としての介護ロボットなどが開発·実用化されている.装具の進歩は治療や機能の代償だけでなく,障害者の生活を支え,社会参加を可能にする用具の視点で捉えることが提唱されている.腕保持用装具PSBは重度四肢麻痺者の食事援助機器として開発されたが,麻痺上肢の機能回復の訓練機器としての効果もあり,心身機能だけでなく,活動·参加を促す装具と言える.