日本義肢装具学会誌
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特集 パラリンピック最前線
パラリンピックスポーツにおけるクラス分けの動向
指宿 立三井 利仁池部 純政田島 文博
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2016 年 32 巻 4 号 p. 220-225

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抄録

パラリンピックには機能障害を伴う競技者が出場している.国際パラリンピック委員会は競技者が公平に競技できるシステムとしてクラス分けの導入を各国際競技団体に義務付けている.クラス分けシステムは「第一に誰がパラリンピックスポーツに参加する資格を有しているか,誰がパラリンピック競技者になりえるかを明らかにすること.第二に機能障害の程度が軽いので有利ということでなく,最もスポーツパフォーマンスの優れた競技者やチームが勝利するよう,競技者を公平にグループ分けすること」である.クラス分けシステムの導入はアンチドーピングと併せて競技者が公平に競技するためのシステムでもあり,公平なクラス分けのためには競技者と指導者の協力も必要となっている.

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© 2016 日本義肢装具学会
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