2016 年 32 巻 4 号 p. 253-256
ボッチャは脳性麻痺や頚髄損傷,筋ジストロフィーなどにより,四肢や体幹に重度の障がいがある選手が参加できるようにヨーロッパで考案されたパラリンピックの正式競技である.ジャックボールと呼ばれる白いボールに対して,赤と青,それぞれ6球のボールをいかに相手より近づけるかを競うターゲットスポーツである.パラリンピック競技の中でも,最も重度な障がい者が参加できる競技であり,クラス分けや競技用具において様々な工夫がなされている.本稿ではボッチャのクラス分け,選手が使用する用具について解説する.