2017 年 33 巻 2 号 p. 127-134
本稿では,「EBMに基づく研究·発表の進め方」という講座において,「研究·発表における倫理について」をテーマに解説を行う.序盤の内容は,研究における不正について,捏造·改ざん·盗用と具体例を交えながら,特に著作権に絡む,二重投稿の注意点や,二次利用するための方法について概説する.また,サラミ出版による業績水増しの問題提起や,聞きなれないオーサーシップと利益相反との関係についても話題にふれる.そして,終盤の内容は,ヒトを対象とした研究倫理として,概念が抽象的でわかりにくい,侵襲性の有無や,介入研究,観察研究の違いについて具体例を交えながら概説する.