2023 年 39 巻 4 号 p. 297-301
2016年度からALSを含む神経筋難病8疾患に対して両脚用HALによる歩行訓練が保険適用となった.筑波大学では2018年5月からHAL治療外来を開設し運用している.これまでの当院でのALS患者へのHAL治療に関しては,進行性の疾患であるにも関わらず歩行スピードや歩行距離,歩容など一定の効果が確認されている.日常生活においては,歩行期の下垂足によるつまずきや転倒予防を目的としてAFO装着が選択されることが多いが,なるべく軽量なものを選択することや作製期間を短縮する工夫が必要である.