2023 年 39 巻 4 号 p. 355-360
筋電義手は2021年4月から殻構造義肢の電動式としての基本価格や製作要素価格も基準に設定された.今後,筋電義手が上肢切断者のニーズに応じた標準的な選択肢のひとつとなることを期待したい.臨床場面における筋電義手の制御では,人とマシン(機械)間のインタフェースとして筋活動に着目している.その一方で,筋電義手本体で行われる筋電位の信号処理や,モータの制御はブラックボックスとして扱われることが多い.本稿では筋電センサから検出された筋電位の信号処理,そしてモータの制御について電気電子工学の基礎知識を中心に実用例を解説する.