2025 年 41 巻 2 号 p. 158-163
肩関節亜脱臼を呈する脳卒中片麻痺患者を対象に,肘関節伸展型装具(Ring Shoulder Brace,RSB)の装着が歩行時の体幹動揺に及ぼす影響について,3軸加速度計を用いて明らかにすることを目的とした.肩関節亜脱臼を呈する脳卒中片麻痺患者を対象に,肩装具非装着時条件とRSB装着条件の2条件で10 mの至適速度歩行を2回ずつ計測した.その結果,RSB装着条件では,肩装具非装着条件と比較して体幹動揺,歩行時間,歩数が有意に減少した.亜脱臼を呈する脳卒中片麻痺患者には,亜脱の整復目的のみならず,歩行への影響も考慮し,肩装具を選定することが必要である可能性が示唆された.