2025 年 41 巻 2 号 p. 153-157
本研究では脊髄性麻痺者に対する短下肢装具(以下,AFO)とReverse Omega Shoe Insert(以下,ROSI)の併用効果を検討した.脊髄性麻痺者5名(平均年齢54.2±21.4歳,男性5名)を対象とし,裸足,背屈遊動AFO,背屈制動AFO,背屈制動AFO+ROSIの4条件で三次元動作解析装置を用いて歩行動作を計測した.得られた時間距離因子および運動力学的パラメータは,標準化した後にSteel-Dwass法を用いて分析した.AFO使用による足関節底屈モーメントの増加という点で,下肢筋力低下の程度がAFOの選択に影響を与えることが示唆された.また,背屈制動AFOにROSIを併用することで推進力向上や床反力作用点の前方移動量増大に寄与し,歩幅が増加する可能性を示唆した.