日本義肢装具学会誌
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スポーツ外傷患者に対する指装具の工夫
早期復帰を目指して
光永 康司鶴田 敏幸可徳 三博佐藤 太郎
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2003 年 19 巻 2 号 p. 156-159

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抄録
競技中に受傷したスポーツ外傷患者の場合その競技レベルによっては, 患部および患部以外の筋萎縮や関節拘縮を来さないようにする治療の工夫が必要であり, 試合や大会の時期によっては早期の競技復帰が望まれる. そこで我々は, 競技中に手指のみの受傷にもかかわらず試合, 大会に出場できない外傷患者に対して, 競技の妨げにならないような指装具を作製し装着させている. 競技に使用できる装具の装具の条件としては, (1) 患部の安定性, 必要最小限の可動域の確保を行うこと, (2) 競技規定上問題のないように金属を使用しないこと, (3) 軽量, フレキシブルであること, (4) 製作時間が短いことが必要である.
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