女性心身医学
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性差がワーキングメモリに及ぼす影響 : 卵胞期,黄体期と男性の比較
小西 清美神代 雅晴泉 博之樋口 善之吉田 敦子木山 由夏
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2008 年 13 巻 3 号 p. 135-142

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抄録

本研究では,女子学生12名,男子学生12名を対象にして,性差がワーキングメモリに及ぼす影響について,課題遂行力の経時的な変化で検討することを目的とした.実験は,情報をアクティブに保持するワーキングメモリを指標とした自作の課題を用い,卵胞期,黄体期と男性の3群においてパソコンの制御下で60分間実施された.その結果,ワーキングメモリの課題は,経時的な課題遂行力は,総じて男性に比べ黄体期の性ホルモンが高濃度に分泌される時期において課題パフォーマンスがよいことが示唆された.さらに課題遂行において,男性はほかの時期に比べ主観的評価では,メンタルワークロードが低かった.しかし,生理的評価では,遂行前に精神的緊張が高い傾向が示された.遂行中は卵胞期,黄体期,男性とも心臓交感神経が優位な状態であることが示唆された.

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© 2008 一般社団法人 日本女性心身医学会
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