女性心身医学
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気診による心身症の取り扱い : 治療編
稲福 薫
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2000 年 5 巻 2 号 p. 167-173

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抄録
私は本学会誌において気診により心身症における異常な気を診断することができることを報告し,そのことが心身症の本質的な原因であることを述べた.今回は異常な気を治療することにより心身症を根本的に治癒せしめる方法について報告する.まず,原則として以下のことがあげられる.気というのはある特別の人間によってある特定の状態で出される特殊能力ではなく,すべての人間の体や心が日常的に影響される空気のような存在である.心の状態は気として発現し他の心身に影響し,振り替えって自分の心身に影響する.治療においては第1に患者が異常な気を出し続けていることを患者自身に知らしめること.第2に異常な気に変えて良い気に置き替えること.第3に治療者がどのような状態が良い気であるかを患者に示してあげること.第4に気診により患者の気の状態について「今は異常な気があります」「良くなってきました」などと評価して示すことである.具体的な方法と症例について提示する.
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© 2000 一般社団法人 日本女性心身医学会
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