女性心身医学
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婦人科における心理療法 : 子宮がん患者への適用例
辻 裕美子廣瀬 一浩大塚 由紀子盛本 太郎赤松 達也木村 武彦小牧 元岡井 崇
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2003 年 8 巻 3 号 p. 311-316

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抄録
子宮がん手術後に不安や抑うつ状態が認められたため,心理療法を併用した子宮がん患者3例の心理療法の経過を報告した.3例とも手術前後に対人関係に非常に敏感になっており,周囲との摩擦が不安を増大させたり怒りを生じたりしていた.しかし,自分を律する気持ちが強く,感情を抑制する傾向にあった.心理療法により,感情表出や弛緩法習得,怒りの処理などを経て,精神的な安定を回復した.
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© 2003 一般社団法人 日本女性心身医学会
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