日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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RC-LH1(Core)複合体のサブピコ秒時間分解吸収スペクトル
*半田 高史Ferdy S.Rondonuwu藤井 律子小山 泰
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p. 192

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抄録
光合成細菌において、光エネルギーは、周辺アンテナであるLH2複合体

から光反応中心(RC)を囲むように存在するLH1複合体へ、最終的にはRC

に伝達される。RCが電子伝達を行った直後の酸化状態で更に光を受けた

時に生成する有害なバクテリオクロロフィル(BChl)の三重項状態

(T1)から生体を守るために、RCに結合したカロテノイド

(Car) はT1 BChlをクエンチする「光保護作用」を行うと

されているが、LH1では、「酸化状態のRC」に伝達する光エネルギーを

制限してT1 BChlの生成を妨げる形の光保護作用も起り得

ると考えた。そこで我々は、光合成の最小ユニットであるRC-LH1

(Core)複合体に注目し、CarとBChlの励起状態のダイナミクスをLH2と

比較した。Rhodobacter sphaeroides G1Cから植田らの方法で

単離・精製・安定化し(2001年度日本植物生理学会要旨参照)、SDS-

PAGEでペプチド組成を確認したCore複合体のサブピコ秒時間分解吸収ス

ペクトルを測定した結果、LH2と大きく異なり、Carの三重項励起状態が

早くから顕著に現れ、Car→BChlのエネルギー伝達の結果として

現れるQyが少ないことが観測された。これは、Carから

BChlへの一重項エネルギー伝達の効率を落とすようにダイナミクスが変

化したと解釈できる。
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© 2003 日本植物生理学会
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