抄録
パルス二重共鳴(PELDOR)法をPS2の電子伝達体の配置を決めるため3スピン系に応用した。トリス処理PS2の非ヘム鉄を亜鉛に置き換え、253Kで20秒光りを照射してチロシンZラジカルとQA-をトラップして初めからあるチロシンDラジカルとの3スピン系でパルス二重共鳴(PELDOR)を行って得られたスピンエコー強度の第2πパルスをかける時間への依存性を3-スピン間の双極子相互作用に基づいて解析した。既知の距離YD-QA 38AとYD-YZ 30Aを使用した解析からYZ-QAの距離 34Aを導いた。また同じ試料を200Kで光り照射して生じたYD・-QA--ChlZ+の3スピン系で同じ方法でYD-ChlZ 29Aを使用し、QA-ChlZの距離34Aを決定した。3スピン系の距離とこれまで2-スピン系のPELDORの距離とそのベクトルの方向から電子伝達体の3次元配置を導き、X-線解析結果と比較する。