日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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シロイヌナズナにおける2つの酸素発生系33-kDaタンパク質の機能解析
*村上 怜子伊福 健太郎高林 厚史鹿内 利治遠藤 剛佐藤 文彦
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p. 661

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抄録
光化学系IIルーメン側表在性33-kDaタンパク質は、すべての光合成器官に共通して存在し、光合成酸素発生に重要な働きを持つタンパク質である。シロイヌナズナにおいて、このタンパク質はpsbO、psbO2の2つの遺伝子によってコードされているが、これらの遺伝子産物は互いにきわめて高い相同性を有している。私達は、この2つの遺伝子の機能的関係を、psbO遺伝子に変異を持つシロイヌナズナの突然変異体、LE18-30株を用いて解析している。この突然変異体は顕著な光合成活性の低下を示し、psbO2遺伝子単独ではpsbO遺伝子の欠損を補えないことが明らかとなった。このことは、両遺伝子の発現もしくは機能に何らかの差異が存在する可能性を示唆していた。一方、SDS-PAGE、immunoblotにおいて、両タンパク質の分子量はほぼ等しいにもかかわらず、野生型では2本のシグナルが検出でき、突然変異体では1本のシグナルのみ検出されることが明らかとなった。つまり、PsbO、PsbO2タンパク質が生化学的性質において、わずかながら差異を持つことが明らかとなった。現在、PsbO、PsbO2タンパク質の大腸菌での発現と精製を行い、in vitro再構成実験などによる機能解析を進めている。
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© 2003 日本植物生理学会
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