日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネ篩管液中のカドミウム結合物質に関する研究
*加藤 万里代藤原 徹米山 忠克林 浩昭
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p. 777

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抄録
植物組織において、カドミウム(Cd)は有機酸、ペプチド、タンパク質といった物質と結合することが知られているが(Rauser, 1999)、篩管液中のCd結合物質に関しては詳しい調査がなされていない。
本研究では、Cdを含む合成培土で育てたイネから篩管液を採取した。篩管液はサイズ排除高速液体クロマトグラフィーで分画後、画分のCd含量を原子吸光法で測定した。その結果、篩管液中のCdのほぼ全てが何らかの物質に結合しており、その結合物質の分子量は10 kDa以下であることが明らかとなった。これらのCd結合物質に関してさらに情報を得るため、Cdを含んだHPLC画分についてマススペクトロメトリーによる分析を行った。

Rauser W.E. (1999) Cell Biochem. Biophys, 31; 19-48
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© 2004 日本植物生理学会
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