日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネCYP90B1/DWARF4相同遺伝子の解析
*坂本 知昭大西 利幸上口(田中) 美弥子藤岡 昭三高津戸 秀吉田 茂男水谷 正治田中 宥司北野 英己松岡 信
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p. 103

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抄録
シロイヌナズナCYP90B1/DWARF4は、ブラシノステロイド生合成の主要なステップであるC22-水酸化を触媒する。我々はイネCYP90B1/DWARF4相同遺伝子OsDWARF4とその変異体osdwarf4-1を単離し、2002年度年会で報告した。しかしOsDWARF4の機能が完全に失われていると考えられるosdwarf4-1が、ブラシノステロイド欠損に伴う形態異常としては極めて弱い表現型しか示さなかったことから、同じ機能を持つ別の酵素がイネには存在していると考えられた。データベース解析で得られたOsDWARF4様遺伝子はシロイヌナズナCYP724A1と相同性示し、2004年度年会で田邊らにより報告されたイネ矮性変異体d11の原因遺伝子CYP724B1/D11と同一であった。CYP724B1/D11の機能が完全に失われていると考えられるd11変異体の表現型も弱かったことから、OsDWARF4とCYP724B1/D11の機能が重複している可能性が考えられた。今回はosdwarf4-1×d11二重変異体の解析を中心に、OsDWARF4とCYP724B1/D11の関係について考察する。
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© 2005 日本植物生理学会
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