抄録
RuBisCOは炭酸同化の際に重要な働きをする酵素である。RuBisCOは核遺伝子rbcSにコードされるsmall subunit8個と葉緑体遺伝子rbcLにコードされるlarge subunit8個から構成されている。本研究では異なる生長段階の葉でそれぞれrbcSの発現とrbcLの発現の関係を調べるため、デキサメタゾン(DEX)誘導性のプロモーターにアンチセンスrbcSを連結したものを導入したタバコを作出した。このタバコはDEX処理によってアンチセンスrbcS mRNAが誘導され内在性のrbcS mRNAを時期特異的に減少させることができる。水耕栽培したこのタバコにDEXを添加して一定期間経過の後、生長段階の異なる葉のrbcS mRNA量とrbcL mRNA量、単位面積あたりのRuBisCO量を調べた。今回はその定量結果をもとに、未成熟葉と成熟葉のそれぞれでrbcS mRNAを減少させたときのrbcLの発現とRuBisCO量の変化について報告する。