日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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lhy cca1 二重変異体の恒明条件下における花成遅延形質の解析
*藤原 すみれ小田 篤中川 繭鎌田 博George Coupland溝口 剛
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p. 293

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抄録
概日時計は、生物界全般に存在する普遍的な制御機構であり、植物においても様々な生理現象が概日時計の制御下にあることが報告されている。我々は、シロイヌナズナを研究材料として、概日リズムと花成制御に関する分子遺伝学的研究を進めている。2つの相同遺伝子LATE ELONGATED HYPOCOTYL (LHY)とCIRCADIAN CLOCK ASSOCIATED 1 (CCA1)は、シロイヌナズナの概日リズム制御系で中心的役割を果たすと考えられる。これまでの研究で、lhy cca1二重変異体は明暗周期下で早咲き形質を示すこと、この形質は主にGIGANTEA (GI)- CONSTANS (CO)- FLOWERING LOCUS T (FT)という3つの遺伝子の転写カスケードを介して引き起こされており、GICOの日周性遺伝子発現の極端な位相前進が早咲き形質と密接に関係することを明らかにしてきた。最近の研究から、lhy cca1二重変異体は恒明条件下では明暗周期下とは反対に花成遅延形質を示すことを見出した。さらに、恒明条件下であれば周期的な温度条件下で生育させても、この花成遅延形質は回復しないこと、GI-COを介さずに他の因子を介して花成遅延が起こりうる可能性があることを見出した。本学会では、このlhy cca1の花成遅延形質に関する解析結果を中心に報告する。
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© 2005 日本植物生理学会
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