日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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svp変異はlhy cca1二重変異体の恒明条件下における花成遅延形質を抑圧する
*小田 篤藤原 すみれ中川 繭鎌田 博George Coupland溝口 剛
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p. 294

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抄録
LATE ELONGATED HYPOCOTYL (LHY)とCIRCADIAN CLOCK ASSOCIATED 1 (CCA1)は、シロイヌナズナの概日リズム制御系で中心的役割をはたしている。lhy cca1二重変異体はGICO遺伝子発現の位相前進とFT遺伝子発現の上昇を介して短日条件下で早咲き形質を示すが、恒明条件下では花成遅延形質を示す。我々は、シロイヌナズナ花成制御に関わる重要な因子の単離を目指し、分子遺伝学的な解析を行ってきた。その過程で、short vegetative phase (svp)変異が、lhy cca1 二重変異体の恒明条件下における花成遅延形質を抑圧することを見出した。SVPはMADS Box型転写因子で花成抑制因子であることが報告されているが、その作用点は不明である。COは光周性花成経路で重要な機能をもつ花成促進因子である。co変異体の花成遅延形質はsvp変異により抑圧されない。Ler由来のsvp変異体はCol由来のものよりも早期花成形質を示す。我々はこの違いと密接に関連する領域をマッピングし、第5染色体のFLC遺伝子の近傍に座上していることを明らかにした。flc変異体と同様に、svp変異体ではFTSOC1遺伝子の発現量増加が観察された。2つの花成抑制因子の機能的な相互作用について現在までに得られている知見を報告する。
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© 2005 日本植物生理学会
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