日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナの時計関連PRRファミリー因子の構造と機能
*松鹿 昭則山篠 貴史水野 猛
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p. 295

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抄録
 シロイヌナズナには5種類のPseudo Response Regulator (PRR)が存在し、それぞれ概日時計関連の機能を担っていることが示唆されている。特にPRR1は中心振動体因子TOC1と同一である。PRR1/TOC1と転写調節フィードバックループを形成して働くと考えられているCCA1・LHYはMyb-型の転写因子であるが、PRR因子に関しては核に局在して働くこと以外には分子機能が不明である。しかしPRR因子群は特徴的な共通構造を持っており、N末端の擬似レシーバードメインに加えてC末端には開花制御因子COにも保存されているCCTモチーフが存在する。これらの構造的特徴はPRRの分子機能を考える上での手がかりになると思われる。そこで今回は、PRR因子の構造と機能に関する新しい知見を得るために、PRR1、PRR5、PRR9に関して、それぞれを擬似レシーバードメインあるいはCCTモチーフを含む領域に分割して過剰発現する形質転換体を作成した。そして、これらの形質転換体の示す時計関連表現型(時計制御遺伝子の転写リズム、開花時期制御、胚軸伸長の光感受性など)を比較解析した。これらの結果を、既に報告している全長PRR1-ox、PRR5-ox、PRR9-oxの表現型や新たに作成した全長PRR7-ox表現型と比較解析することで、PRR因子群の構造に関して時計関連機能との関連で考察する。
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© 2005 日本植物生理学会
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