日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナの高親和型硫酸イオントランスポーター分子種間相互作用による輸送活性の制御
*吉本 尚子渡部(高橋) 晶子斉藤 和季山谷 知行高橋 秀樹
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p. 310

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抄録
SULTR1;1SULTR1;2は硫黄欠乏条件下においてシロイヌナズナの根の表皮と皮層で共発現する高親和型硫酸イオントランスポーター遺伝子である。sultr1;1 sultr1;2二重変異体は低硫酸イオン条件において硫酸イオンを吸収できず、生育が激しく阻害された。低硫酸イオン条件における野生型植物の硫酸イオン吸収活性は、sultr1;1変異体とsultr1;2変異体の活性の和よりも顕著に高く、SULTR1;1とSULTR1;2が相乗的に機能することが予想された。酵母発現系においても、SULTR1;1とSULTR1;2を共発現した場合、硫黄欠乏条件での硫酸イオン輸送能が相乗的に上昇した。一方、有機硫黄源の供給によりこの相乗効果は抑制された。SULTR1;1とSULTR1;2が複合体を形成することを免疫沈降法により明らかにした。SULTR1;1-SULTR1;2複合体は硫黄条件にかかわらず安定に存在していた。SULTR1;1-SULTR1;2複合体は硫黄条件に応答する輸送活性制御ユニットとして機能すると考えられる。
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© 2005 日本植物生理学会
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