日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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Synechocystis sp. PCC6803の細胞表層構造は野生型とグルコース耐性株で異なる
*先山 哲史雪吹 直史井上 勲桑原 朋彦
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p. 361

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抄録
Synechocystis sp. PCC6803はグラム陰性細菌であり,細胞膜の外側にペプチドグリカン,外膜,surface layer(S-layer)から成る細胞表層構造をもつ。我々はこれまで多量のヘモリシン様タンパク質(HLP)がグルコース耐性株(GT)のS-layerに結合していることを明らかにしてきた。精製HLPは3量体でありCa2+を結合していることを示したが,HLPの生理的機能は不明である。今回,野生型(WT)とGTを,抗HLPポリクローナル抗体を用いたウエスタンブロッティングおよび免疫電子顕微鏡法により比較した。その結果,WTにはHLPが全く存在しないことが明らかになった。WTではHLPの発現が何らかのメカニズムによって抑制されているものと思われる。GTのHLPは,精製したものと同様に,S-layerにおいてCa2+を結合していることが示唆された。GTにおける細胞表層上の多量のCa2+の存在には何らかの生理的および(もしくは)生態的意義があるものと思われる。
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© 2005 日本植物生理学会
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