日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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F-boxアンチセンスラインから単離された花成遅延変異体の解析
*岩田 明姚 善国加藤 航園田 裕黒田 浩文松井 南荒木 崇池田 亮山口 淳二
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p. 430

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抄録
タンパク質能動的分解を担うユビキチン・プロテアソーム系は、様々な成長制御に関与することが明らかとなっている。F-boxタンパク質はユビキチンリガーゼ(E3)の1種であるSCF複合体(Skp1, Cullin, F-box)の構成因子である。シロイヌナズナのゲノム中には、SkpやCullinなどの分子種は数少ないのに対し、F-boxは少なくとも586種存在している(Kuroda et al. Plant Cell Physiol.43:1073-1085(2002))。すなわち、F-boxの多様性が標的分子の特異的認識の本質であると考えられる。
我々は、F-boxアンチセンスラインから花成が遅延する変異体(F-box related to late flowering 1: fbl1)を単離した。fbl1では、FTの発現が顕著に減少していた。また35S::FTとの二重形質転換体では、花成遅延が抑圧されることが明らかとなった。fbl1は、形態的特徴および発現解析から、自律促進経路や春化依存的促進経路には異常がなく、光周期依存経路に異常を生じている可能性が強く示唆された。光周期依存経路に関与する多くの分子種のタンパク質量は、周期的に増減していることが明らかとなっている。これには速やかなタンパク質の分解システムが必要であると考えられ、これについても議論したい。
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© 2005 日本植物生理学会
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