日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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植物代謝パスウェイビューアーの改良とビューアーを用いた代謝解析
*時松 敏明櫻井 望太田 啓之西谷 和彦古山 種俊梅澤 俊明三沢 典彦鈴木 秀幸斉藤 和季柴田 大輔
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p. 483

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抄録
植物物質生産機能の解析・改良は、工業原材料植物が生産する多様な代謝産物をより高度に利用するための重要な課題である。DNAアレイ解析およびクロマトグラフィーと質量分析の組み合わせによる代謝産物解析に進歩により、大量の定量的なトランスクリプトームデータおよびメタボロームデータが得られるようになった。我々は、これらのメタボロームデータとトランスクリプトームデータを代謝経路マップ上で同時に比較解析するためのツールとして、インターネットを介した代謝パスウェイビューアーである、Kazusa Plant Pathway Viewer (Kappa-Viewer)の開発を行った。本システムの設計と基本システム、およびにモデル植物シロイヌナズナの代謝経路マップについては、昨年度の植物生理学会で報告した。今回は、さらに本代謝マップの修正を行い、植物物質生産機能の解析機能を強化するために、作成した代謝経路マップを、炭素の代謝経路および代謝産物の基本骨格に基づき分類を行い、それらの代謝経路マップおよび分類カテゴリ内のプロファイルの変化を一覧できるようインジケーターマップを改良した。改良を加えた本システムを用いた解析の実例を紹介する。今後、他のモデル植物や工業原材料植物の代謝マップの追加、解析機能の強化等を行う予定である。
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© 2005 日本植物生理学会
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