日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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理研BRCの植物リソース事業報告
*小林 正智安部 洋井内 聖小林 俊弘
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p. 484

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抄録
 理化学研究所バイオリソースセンター(理研BRC)では文部科学省が推進するナショナルバイオリソース事業に参画して、シロイヌナズナ種子、植物DNA、植物培養細胞株の収集、検査、保存、提供を行っています。これまでに世界の39ヶ国の880研究室より利用者登録を受けており、国際的なリソースセンターとして活動しております。また平成16年度上半期まででの集計では、収集したリソース数約25万個、提供したリソース数のべ約5万個の実績をあげております。
 ナショナルプロジェクトに加え理研BRCが行っている技術開発事業では、シロイヌナズナ野生株の系統解析技術の開発や植物培養細胞の凍結保存技術の開発を進めています。これらの技術は平成16年度より開始された技術研修事業などを通じ、利用者に普及していきます。
 現在はシロイヌナズナの完全長cDNAクローンやトランスポゾンタグラインが中心となっておりますが、今後はシロイヌナズナ野生株の利用価値を高めるとともに、シロイヌナズナ以外の遺伝子材料や培養細胞株の開発・収集にも力を入れて植物科学の発展に貢献していきます。
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© 2005 日本植物生理学会
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