日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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アラビドプシスにおけるphotolyase、NERの欠損が相同組換えに与える影響
*大石 竜也石川 優一遠藤 真咲刑部 敬史阿部 清美市川 裕章安西 弘行土岐 精一
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p. 546

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抄録
UVによる主なDNA鎖上の傷として、シクロブタン型ピリミジン2量体(CPD)と(6-4)光産物が知られている。これら光産物は複製や転写を阻害し、結果として突然変異や細胞死を引き起こす。植物ではこれら光産物はphotolyaseとNERによって修復されている。また、photolyaseとNERによって修復されなかったUV光産物は相同組換え修復(HR)によって修復されると考えられている。
本研究では、アラビドプシスのAtRAD1 欠損変異体(uvh1 )とAtRAD2 欠損変異体(uvh3 )における染色体内相同組換え(ICHR)頻度を解析した。その結果、uvh1 ではICHR頻度は抑制され、逆にuvh3 ではICHR頻度が向上していることが解った。現在我々はアラビドプシスのCPD photolyase欠損変異体(uvr2-1 )とuvh1 又はuvh3 を交配し、uvr2-1 / uvh1 uvr2-1 / uvh3 の二重欠損変異体を作成し、これら二重欠損変異体のICHR頻度を解析している。
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© 2005 日本植物生理学会
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