日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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カボチャのGA 20-oxidase遺伝子を導入したわい化トレニアの解析
*仁木 智哉久松 完山崎 博子Hedden PeterLange Theo間 竜太郎柴田 道夫西島 隆明腰岡 政二
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p. 749

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抄録
 植物ホルモンのジベレリン(GA)は、植物の生育制御に重要な役割を果たしている。GA生合成に関わる酵素のうち、カボチャ未熟種子より単離されたGA 20-oxidaseは、GA生合成経路を不活性型生合成方向へと変化させることが知られている。我々はすでにカボチャのGA 20-oxidase遺伝子を高発現プロモーターカセット(El2-Ω)に接続してレタスに導入し、GA生合成経路の変化によるわい化個体の作出に成功しているが、今回はトレニアに導入し、花きをターゲットとした植物の生育・開花に関する育種技術の開発を目指した。
 形質転換当代で2系統(#1-1, #1-6)のわい化個体を選抜し、それぞれの系統の自殖後代(T2世代)について解析を行ったところ、#1-1では2コピーが、#1-6では1コピーが導入され、#1-6のわい化個体と正常個体の分離比(3:1)から、導入遺伝子は優性形質として遺伝していると考えられた。また導入遺伝子の発現はわい化個体でのみ見られた。わい化個体の草丈は両系統とも正常個体の60%程度になっていた。わい化個体の内生のジベレリン量を解析したところ、非組換え体に比べ活性型であるGA1およびその前駆体であるGA19, GA20の量が大幅に減少し、逆にカボチャのGA 20-oxidaseの反応の特徴である不活性型のGA17の量が増大していた。以上のことから、わい化植物の作出にカボチャのGA 20-oxidase遺伝子が有効に利用できることが示唆された。
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© 2005 日本植物生理学会
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