日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナの転写制御因子AtMYC2及びAtMYB2の解析
*安部 洋小林 正智浦尾 剛関 原明篠崎 一雄篠崎 和子
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p. 762

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抄録
シロイヌナズナの転写制御因子AtMYC2及びAtMYB2はシロイヌナスナの乾燥誘導性遺伝子RD22のアブシジン酸を介した乾燥誘導性を制御するシス因子MYC recognition sequence及びMYB recognition sequenceに結合するものとして我々が単離したものである。その後の解析により、両因子はABA情報伝達系で機能する転写制御因子であり、RD22遺伝子やalcohol dehydrogenase 1遺伝子などの遺伝子発現を制御していることを明らかにした。また2004年にジャスモン酸非感受性変異体JASMONATE INSENSITIVE 1の原因遺伝子がAtMYC2であることが報告された。
今回、我々はAFFYMETRIX社のGENE CHIPを用いてAtMYC2過剰発現体、AtMYB2過剰発現体、更にAtMYC2/AtMYB2過剰発現体における下流遺伝子の発現の変動を解析した。これら両因子のアブシジン酸、及びジャスモン酸シグナリングにおける役割について報告したい。
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© 2005 日本植物生理学会
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