日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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GFP-AtFIS1aはミトコンドリア、ペルオキシソーム、葉緑体に同時に局在する
森 麻奈*有村 慎一堤 伸浩
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p. 808

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抄録
FIS1はミトコンドリアの外膜タンパク質で、酵母やヒトではミトコンドリアの分裂に関与している事が報告されている。我々はシロイヌナズナの全ゲノム中から二つのFIS1遺伝子(AtFIS1a, AtFIS1b)を同定した。同定されたFIS1タンパク質には、C末端に膜貫通ドメインと予測される疎水性に富んだ領域が見出された。GFPとAtFIS1aの融合発現ベクターを作製し、BY-2に導入したところ、AtFIS1aはミトコンドリアの周りを取り囲んで局在する様子が観察された。またさらに、ミトコンドリア以外にペルオキシソームと葉緑体にも局在していた。またこれらの局在にはC末端の疎水性領域が必要であることが分かった。更に、AtFIS1aの機能を解析するためにAtFIS1aアンチセンスベクターを作製し、シロイヌナズナ培養細胞に形質転換した。すると、形質転換された細胞では、通常より大きなミトコンドリアや長く紐状に伸びたペルオキシソームが観察された。この結果はAtFIS1aが、少なくともミトコンドリアとペルオキシソームの分裂に関与していることを示唆している。
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© 2005 日本植物生理学会
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