日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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塩ストレス下におけるイネ葉緑体の構造変化に関する研究
*山根 浩二川崎 通夫谷口 光隆三宅 博
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p. 897

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抄録
塩ストレス下における顕著な構造変化の一つとして葉緑体チラコイドの膨潤がある。本研究は、塩ストレス下におけるチラコイドの膨潤に注目し、この現象を解明することで塩ストレス下における障害発現機構を調べることを目的とした。塩ストレスはイオンストレスと浸透圧ストレスの複合ストレスであるため、イネ葉緑体に及ぼすこれら2つの影響を区別して調べた。-1.0MPaのストレスをNaClとPEGを用いて与えたところ、NaClではチラコイドの膨潤が観察されたが、PEGではチラコイドの膨潤は観察されなかった。PEGは人工的な水ストレスであるため、土耕栽培を用いて(1) 2週間水を与えない、(2) 1ヶ月巻き葉が起こった時に水を与えるという方法で水ストレスを与えた。しかし、水ストレス下では葉緑体チラコイドの膨潤は観察されなかった。そのため、チラコイドの膨潤は塩ストレスの中でもイオンストレスの影響が強いことが示唆された。また、チラコイドの膨潤は典型的な酸化ストレスが引き起こす形態変化であることが示唆されているため、葉緑体における塩誘導性の酸化ストレスはイオンストレスの影響が強いことも示唆された。
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© 2005 日本植物生理学会
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