日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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植物の形態を変化させる化合物とその応用
*浅見 忠男
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p. S57

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抄録
植物に形態変化を起こす化合物として植物ホルモン生合成・代謝阻害剤が挙げられる。これら化合物を用いた植物ホルモン内生量の化学的な制御は、植物生理現象の発現において機能する低分子の働きを明らかにするために非常に有用である。これら化合物の特徴は多様な植物、多様な生育段階においても容易に植物ホルモン欠損状態を出現させることができる点であり、しかもその作用は可逆的かつ一時的になるように制御できる。この特徴を活用することにより、植物ホルモンの新しい機能を明らかにしホルモンや阻害剤の実際面への応用展開と、阻害剤を遺伝学に応用することによる新しい植物ホルモン情報伝達因子の探索が可能になった。ブラシノステロイド生合成阻害剤を用いることによりブラシノステロイドが関与する現象がいろいろな生物種を用いて明らかになった。最近ではワタの繊維の発達にもブラシノステロイドが必須であることが明らかにされた。一方、アブシシン酸の生合成や代謝の阻害剤を用いることにより、今までは不明であったアブシジン酸が関与する現象が明らかになりつつある。本講演ではこれら化合物の創製法と応用法、そしてその具体的な成果について述べる。
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© 2005 日本植物生理学会
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