日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネVirescent-1遺伝子は発生初期の葉で機能する新規の葉緑体タンパク質をコードする
*楠見 健介吉村 淳射場 厚
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p. 173

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抄録
virescent-1 (v1) はイネ低温感受性葉緑体形成不全突然変異株である。これまでの解析から、V1遺伝子は葉の発生分化初期に特異的に機能していると考えられる。ポジショナルクローニングの結果、V1タンパクは葉緑体局在型の新規のタンパク質をコードしていることが示唆された。抗体を用いた解析から、V1タンパク質は約32kDaの分子量を持ち、発生初期の特定のステージ(P4)の葉で一過的に多量の蓄積が見られるが、成熟葉ではほとんど蓄積しないことがわかった。v1 変異株においてV1遺伝子の機能を阻害すると、同ステージで引き起こされる葉緑体の転写・翻訳装置の発現が不可逆的に阻害され、その後の葉緑体分化プロセスがストップする。これらの結果は、P4の段階で特異的に発現し、葉緑体の転写翻訳能を活性化する新規のメカニズムが存在し、それらにV1タンパク質が関与していることを示す。
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© 2006 日本植物生理学会
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