日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネのBTH誘導性病害抵抗性におけるWRKY型転写因子の役割について
*霜野 真幸, 菅野 正治, 姜 昌杰, 高辻 博志
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p. 236

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抄録
plant activatorとして知られるBTH は、アラビドプシスやタバコにおいて、全身獲得抵抗性 (SAR)に関与するサリチル酸 (SA) シグナル伝達経路を活性化することが知られている。一方、イネにおいては、SAシグナル伝達経路に関する知見は乏しい。我々はこれまでに、BTH処理イネのマイクロアレイ解析によって4種類のWRKY型転写因子を含む多数のBTH誘導性遺伝子を同定した。
BTH誘導性WRKY型転写因子の中の1つOsWRKY45 のRNAi抑制植物では、BTH誘導性いもち病抵抗性が失われていることがわかった。また、OsWRKY45過剰発現体(OsWRKY45-ox)ではいもち病抵抗性が顕著に向上していた。これらの結果から、OsWRKY45がBTHで誘導されるいもち病抵抗性において重要な働きをしていることが示された。OsWRKY45-ox植物では、グロース・チャンバー(GC)生育時にはPR1bおよびPR2が恒常的に発現しているのに対し、温室生育時にはこれらのPR遺伝子が発現していないことがわかった。また、GC生育時には生育が若干遅延するのに対し、温室生育時には生育はほぼ正常であった。これらの結果について、BTHの作用様式の特徴として考えられているpotentiationの観点から考察する。
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© 2006 日本植物生理学会
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