日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

N-結合型糖鎖を有するNucleotide Pyrophosphatase/Phosphodiesterase (OsNNP1)のプラスチド局在について
*金古 堅太郎岡 宏匡五十嵐 憲子南條 洋平Javier Pozueta-Romero三ツ井 敏明
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 260

詳細
抄録
我々は、イネにおけるADPグルコースを加水分解するnucleotide pyrophosphatase/phosphodiesterase (NPP) について研究を進めている。発芽イネ種子のシュート組織から本酵素を精製し、その諸性質を調べた。本酵素のコンカナバインAへの結合性、PAS染色、Endo-Hによる消化実験の結果からN-結合型糖鎖を有する糖タンパク質であることが分かった。また、本酵素をコードする遺伝子(OsNNP1)のヌクレオチド配列から推測されるアミノ酸配列の解析からN-結合型糖鎖結合部位とN-末端にシグナルシークエンスが存在することが分かった。OsNPP1GFPの融合遺伝子をイネ細胞に導入し、OsNPP1-GFPの細胞内局在を蛍光顕微鏡を用いて解析したところ、OsNPP1-GFPがクロロプラストに局在することが示された。さらに、抗GFP抗体を用いた免疫電顕の観察結果も上記の結果を支持した。また、クロロプラストに存在するOsNPP1-GFPのEndo-H消化性を調べたところ、確かにOsNPP1-GFPはEndo-H感受性糖鎖を有することが分かった。以上の結果は、N-結合型糖鎖を有するOsNPP1がクロロプラストに存在すること、そして、植物細胞においてER-ゴルジ系とクロロプラスト間に新規なタンパク質の輸送経路が存在することを示唆した。
著者関連情報
© 2006 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top