日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナASYMMETRIC LEAVES2、ASYMMETRIC LEAVES1およびヒストン脱アセチル化酵素はmicroRNAの空間的な発現制御に関与する
*上野 宜久町田 千代子町田 泰則
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p. 293

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抄録
細胞特異的なmicroRNA (miRNA)の発現制御は、多細胞生物の発生において重要である。シロイヌナズナでは、miRNAであるmiR165とmiR166 (miR165/166)の発現が空間的に制限されることが、向背軸極性に依存した葉の発生に必須であると提唱されている。miRNAはDicerファミリータンパク質をはじめとする諸因子によりプロセシングされることが明かにされているが、細胞特異的な発現制御機構については未解明である。今回、私達はシロイヌナズナのASYMMETRIC LEAVES2 (AS2), ASYMMETRIC LEAVES1 (AS1), HDT1/HD2AおよびHDT2/HD2BがmiR165/166の発現を空間的に制御するとことを報告する。ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤の存在下でas2およびas1変異体では、miR165/166の蓄積パターンに異常がみられ、背軸側化した棒状の葉が形成された。AS2を異所過剰発現する形質転換体では、miR165/166の蓄積量が著しく低くなっていた。このAS2によるmiR165/166の負の制御には、内在性AS1が必須であった。
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© 2006 日本植物生理学会
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