日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

イネの葉間期と葉の発生成熟速度を変更するplastochron2変異体の解析
*川勝 泰二伊藤 純一三好 一丸倉田 のり長戸 康郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 370

詳細
抄録
高等植物において、葉は一定の空間的・時間的パターンにしたがって分化する。葉の分化パターンは植物のシュート構築における重要な要素であるが、その時間的パターンである葉間期(1枚の葉を分化する間隔)の制御機構はほとんど明らかになっていない。栄養成長期においてplastochron2 (pla2)変異体の葉は早く成熟し、短い葉間期を示す。また生殖生長期においてpla2は一次枝梗原基がシュートに転換するというヘテロクロニックな表現型を示す。PLA2は分裂酵母の減数分裂のマスタースイッチであるMEI2と高い相同性を持つRNA binding proteinをコードし、トウモロコシの、葉間期が短くなり、tasselがearに転換するTERMINAL EAR 1 (TE1)のオーソログであった。PLA2は栄養生長期の茎頂において、葉を分化する分裂組織ではなく、分化した若い葉原基で発現していたことから、PLA2の機能は葉の発生成熟速度を抑制することであると考えられる。また、pla1 pla2二重変異体は相乗的な表現型を示したことから、CYP78A11をコードするPLA1PLA2は独立の経路で機能すると考えられる。これらの結果から、イネにおける葉間期制御モデルを提唱する。
著者関連情報
© 2006 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top