日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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エンドウ(Pisum sativum)発芽初期におけるAPY1の発現解析
*米田 基人横尾 俊哉Davies Eric阿部 俊之助
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p. 374

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抄録
apyraseはNTPだけでなくNDPも加水分解する基質特異性が低い酵素で、Apy1とパラログのApy2がある。アラスカエンドウ黄化芽生え第一節間の細胞骨格画分にはAPY1の産物(apyrase1)が多量に存在しており、細胞内で多局在性を示す。そこで、芽生えの成長と分化におけるapyraseの役割を明らかにするため、発芽初期におけるAPY1の発現をウェスタンブロッティング、RT-PCRおよび免疫組織化学により解析した。APY1は浸水中は極わずか発現し、播種後16時間から発現量が組織全体で急激に増大し、根茎葉の器官形成が終わる62時間で最大量に達した。また、Apy2の発現もわずかながら検出された。吸水時から発現が高まる細胞骨格タンパク質遺伝子(ACT、TUB)とAPY1の発現を比較すると、APY1は発現直後から転写が始まり器官形成初期に転写が活発となる発芽後誘導遺伝子であり、芽生えの器官形成時期に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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© 2006 日本植物生理学会
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