日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナにおけるクロマチン構築因子群ASF1およびFASの機能
*黒谷 賢一賀屋 秀隆柴原 慶一荒木 崇
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p. 470

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抄録
真核生物のDNAはヒストンをはじめとするタンパク質とクロマチンと呼ばれる機能的複合体を形成し、核内に収納されている。Chromatin assembly factor-1 (CAF-1)はin vitroで DNA複製に伴いクロマチンアッセンブリー活性を持つものとしてHeLa cell抽出物より単離され、後にDNA修復にも関与することが示されている。またCAF-1依存的にヌクレオソームアッセンブリーを促進する因子としてショウジョウバエより精製されたRCAFがH3/H4とanti-silencing function 1 (Asf1)からなる複合体であることが示された。我々はこれまでにシロイヌナズナにおいてヒトCAF-1の3つのサブユニットのうちp150, p60のカウンターパートをそれぞれFASCIATA1 (FAS1), FAS2 として報告している。現在、シロイヌナズナにおけるヒトAsf1a, Asf1bのホモログASF1a, ASF1bのT-DNA挿入変異体をそれぞれ2系統ずつ得ており、それらasf1変異体とfas2変異体とのあいだで二重もしくは三重変異体を作出し、その表現型を解析した。その結果、asf1aもしくはasf1bの単独変異では際立った表現型は示さないが二重変異体ではfas2様の葉の形態が観察された。さらにそれぞれとfas2との二重変異体では雄性不稔形質が現れ、三重変異体は胚致死であることが観察された。本発表ではこれらの結果からシロイヌナズナにおけるASF1およびCAF-1の生体内における役割について考察する。
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© 2006 日本植物生理学会
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