日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

CYP90C1, CYP90D1はブラシノステロイドC-23位水酸化酵素である
*大西 利幸Bancos Simona渡辺 文太横田 孝雄坂田 完三Szekeres Miklos水谷 正治
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 485

詳細
抄録
ブラシノステロイド (BR) 生合成経路の多くの酸化反応はシトクロムP450 (P450) 酵素により触媒されることが示されている。これまでに様々な植物種から多くのBR欠損矮性変異体が単離され、その原因遺伝子として多数のP450分子種(CYP85A, 90A, 90B, 90C, 90D, 724B)が同定されている。それら変異体の内生BR量の分析およびBR中間体処理による回復実験の結果から各P450遺伝子の酵素機能が推定されているが、生化学的証明はC-6位酸化反応 (CYP85A) とC-22位水酸化反応 (CYP90B1) のみである。今回、我々はBR生合成酵素と推定されているシロイヌナズナ由来CYP90C1およびCYP90D1に注目し、その機能解析を行ったので報告する。各P450を昆虫細胞-バキュロウィルス発現系により発現させ、様々なBR中間体を基質として酵素アッセイを行い、酵素反応生成物をGC-MSによって分析した。CYP90C1および CYP90D1は6-deoxocathasteroneから6-deoxoteasteroneを生成し、両P450は共にC-23位水酸化反応を触媒した。一方、これまでC23位水酸化はCYP90A1が触媒すると推定されてきたが、CYP90A1はC23位水酸化活性を示さなかった。発表では、C-23位水酸化酵素の基質特異性などの酵素化学的詳細とcyp90c1cyp90d1二重変異株の内生BR量の分析結果およびBR中間体処理による回復実験の結果についても報告する。本研究によりCYP90C1とCYP90D1が共にC-23位水酸化酵素であることを明らかにした。
著者関連情報
© 2006 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top