日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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塊状サンゴ骨格内に生息する海洋性ラン藻Halomicronema sp.
*山崎 征太郎中村 崇山崎 秀雄
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p. 581

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抄録
造礁サンゴは刺胞動物と褐虫藻の共生体である。この共生システムは熱帯・亜熱帯の貧栄養環境に適応した結果と考えられており、エネルギー獲得はホストサンゴによる捕食よりも光合成に強く依存している。そのため、光合成活性の低下や阻害はホストサンゴそのものの生育に影響を及ぼす。サンゴには共生藻以外にも様々な微生物が常在していることが報告されている。しかし、それらの微生物の生物学的機能や意義についてはよくわかっていない。今回、ラン藻Halomicronema sp.を塊状サンゴGoniastrea aspera骨格内に見いだしたので報告する。沖縄近海で採取した塊状サンゴの表面組織を除去し、骨格内より糸状形態のラン藻を分離培養した。単離されたラン藻の特徴は、1)直径約1μm、2)異質細胞を形成しない、3)光合成色素としてChl aのみを有するであった。16S rDNA解析の結果、高塩性の池の微生物マットから分離されたHaromicronema属の一種であることがわかった。Haromicronema sp.と宿主サンゴの生物学的相互作用について、共生関係の観点から考察する。
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© 2006 日本植物生理学会
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