日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのマクロアレイを用いた傷による初期応答遺伝子の発現解析
*曽我部 祐介中野 年継進士 秀明鈴木 馨山口 和男西内 巧
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p. 752

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抄録
植物は様々な環境ストレスに対して、遺伝子発現を変化させることで対応していると考えられる。傷ストレスに対しては、迅速な発現応答を示す初期応答遺伝子が知られており、転写因子など下流の防御応答の制御に重要な役割を持つと考えられる遺伝子が含まれている。また、初期応答遺伝子には、シクロヘキシミド(CHX)などの翻訳阻害剤に対して顕著な発現誘導を示すものが報告されている。本研究では植物特有の転写因子であるERF superfamily (146遺伝子;ERF, DREB/CBF, AP2 subfamily), NAC (105遺伝子), Dof family (37遺伝子)などの約300遺伝子がスポットされたシロイヌナズナのマクロアレイを用いて、傷応答及びCHX応答について発現解析を行った。解析の結果、傷、CHX処理により3倍以上の発現変化を示す遺伝子をそれぞれ20、12遺伝子同定した。傷・CHX両方に応答した遺伝子全てがERF subfamilyに属し、NAC familyでは傷のみに応答する遺伝子が多くみられた。さらにリアルタイムPCRにより詳細な発現解析を行った。また、種々の変異体を用いた解析から、傷による迅速な発現応答には少なくとも部分的にジャスモン酸が関与していることを明らかにした。
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© 2006 日本植物生理学会
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