日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネ葉緑体 in vitro 転写系の構築
*久保田 芳樹白井 誠朝山 宗彦
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p. 847

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抄録
高等植物葉緑体ゲノムの転写は、少なくとも NEP (ファージ型)と PEP (原核生物型)と呼ばれる二種類の RNA polymerase によりなされる。特に PEP コア酵素は、multiple-catalytic subunit (α2, β, β', β'') より構成され、これに転写開始因子である σ 因子が合わさり、ホロ酵素として機能すると考えられる。イネにおいては、これまでに6種類(SIG1, SIG2A, SIG2B, SIG3, SIG5, SIG6)の σ 因子遺伝子が同定されており、それぞれの σ 因子のプロモーター認識特異性の役割分担に興味が持たれている。
そこで、本研究では、イネの PEP コア酵素と σ 因子を再構成させた in vitro 転写実験系を確立し、σ 因子の機能解析を目的とした。 その手始めとして、OsSig5 の大量発現・精製に成功した。現在、コア酵素各サブユニットの大量発現と精製を試みており、これら成果をまとめて報告する。
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© 2006 日本植物生理学会
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