日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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高塩または高温ストレスに耐性を示すイネFOXラインの選抜
*横谷 尚起冨士本 奈加市川 尚斉近藤 陽一廣近 洋彦松井 南岩渕 雅樹小田 賢司
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p. 902

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抄録
FOX Hunting System (full-length cDNA over-expressor gene hunting system)は完全長cDNAを用いて多数の遺伝子の機能を解析する手法である.我々はこの手法を利用して環境ストレス耐性に関わるイネの有用遺伝子の探索を試みている.これまでに約5,000系統のイネ完全長cDNA高発現シロイヌナズナ(イネFOXライン)のT2種子を用い,高塩および高温ストレスに耐性を示すイネFOXラインの探索を行ってきた.高塩ストレス耐性ラインのスクリーニングは150mMのNaClを含む寒天培地上で播種することで選抜した.その結果,発根と子葉の状態が野生型に比べ良好なものが56ライン見つかり,そのうち9ラインは180mMのNaClを含む培地にも耐性を示した.また,温度ストレス耐性ラインのスクリーニングは,同じライブラリのT2植物を用いて42℃の一過的な高温ストレスを与えられても生存できるラインを選抜しており,複数の候補変異体を得ている.今後,さらに多くのイネFOXラインをスクリーニングすると共に,単離されたストレス耐性ラインについて挿入されたイネ遺伝子の同定を行い,遺伝子の発現がストレス耐性の付与に関わっているかを確認するための遺伝子再導入実験を行う予定である.
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© 2006 日本植物生理学会
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