日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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FOX Hunting Systemを用いたイネ遺伝子の包括的機能解析 1.概要と進捗状況
*中村 英光羽方 誠梶川 真理子安藤 成子天野 晃土岐 尚子東 直邦藤田 美紀槐 亜希子関 原明中澤 美紀市川 尚斉篠崎 一雄松井 南宮尾 安藝雄土岐 精一廣近 洋彦市川 裕章
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p. 901

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抄録
我々は、イネゲノム中に存在する37,544個の遺伝子の機能をゲノムワイドかつ迅速に解析して有用遺伝子を探索することを目的に、FOX Hunting System (Full-length cDNA Over-expresser gene hunting system)を用いてイネ完全長cDNAの機能解析を行っている。まずトウモロコシUbiquitin-1プロモーターの下流に完全長cDNAを順方向に挿入できるように設計したイネ用高発現バイナリーベクターpRiceFOXを作製した。次に約14,000種のイネ完全長cDNAをpRiceFOXに導入し、アグロバクテリウム中に発現ライブラリーを構築した。このライブラリーをイネに形質転換し、得られた薬剤耐性カルス、再分化個体、土に移植後の形質転換体、時にその後代に関し、可視的な形質(細胞や組織の増殖速度、葉や根の形態、草丈、成長速度、出穂時期、稔性、色素合成等)を観察した。また各系統に導入されたcDNAの同定、解析も順次行っている。これまでのところ、約6,000の独立したFOXイネ系統について形質の観察を行い、うち10%以上の系統において何らかの異常な形質を見出した。また我々は、複数のグループとの共同による耐病性やストレス耐性系統などのスクリーニングも実施中である。本発表では、研究の概要とともに、興味深い表現型がみられたいくつかの系統について紹介する。
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© 2006 日本植物生理学会
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