日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナにおけるクロマチン構築因子群ASF1およびFASの機能
*黒谷 賢一賀屋 秀隆柴原 慶一田畑 哲之篠崎 一雄荒木 崇
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p. 140

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抄録
真核生物のDNAはhistoneをはじめとするタンパク質とchromatinと呼ばれる機能的複合体を形成し、核内に収納されている。Chromatin assembly factor-1 (CAF-1)はSV40複製系においてDNA複製に伴いchromatin assembly活性を持つものとしてHeLa cell抽出物より単離され、後にDNA修復にも関与することが示されている。一方、Asf1(anti-silencing function 1)は酵母において過剰発現した際にsilencingを抑制する因子として同定され、後にCAF-1依存的にnucleosome assemblyを促進する因子としてショウジョウバエの胚細胞抽出液より精製されたRCAFがH3/H4とAsf1からなる複合体であることが示された。当研究室の賀屋らはこれまでにシロイヌナズナにおけるヒトCAF-1のp150, p60のカウンターパートであるFASCIATA1 (FAS1), FAS2 がSAMの形成および機能維持に関与していることを報告した。今回、シロイヌナズナASF1aASF1bのT-DNA挿入変異体、およびfas2変異体と作成した二重もしくは三重変異体について表現型を解析した結果、asf1aもしくはasf1bfas2の二重変異体において花粉発生の異常がみられ、三重変異体は胚致死であった。これらのことから、ASF1およびCAF-1がシロイヌナズナの配偶子形成および胚発生において重要な役割を担っていることが示唆された。
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© 2007 日本植物生理学会
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