日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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NhaPタイプNa+/H+アンチポーターの性質と植物での発現
*田中 義人Waditee Rungaroon日比野 隆中村 辰之介高倍 昭洋
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p. 586

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抄録
ラン藻のNa+/H+アンチポーターは植物と比較して数は少ないがNhaPとNapAアンチポーターを複数もつ。NhaP1アンチポーターは、植物、動物、バクテリアのものと相同性が高い。Synechocystis PCC 6803のSynNhaP1はNa+/H+およびLi+/H+の交換活性をもつが耐塩性ラン藻から単離したApNhaP1は、Na+/H+およびCa2+/H+の交換活性をもつ。今回、SynNhaP1のC-末端の役割を調べるために、C-末端を削除したいくつかの変異体を作成した。その結果、C-末端が交換活性およびpH依存性に重要であることが明らかになった。また、SynNhaP1遺伝子を根特異的プロもーターを用いてアラビドプシスに導入した形質転換植物を作成した。その局在性、塩ストレス耐性能について検討した結果を発表する。
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© 2007 日本植物生理学会
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