日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ATG6・PI3キナーゼ複合体による膜動態と花粉発芽の制御
*藤木 友紀大隅 良典
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p. 834

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抄録
ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)は小胞輸送や細胞増殖など様々な生理機能を担っている。我々は、酵母でPI3K(Vps34)と複合体を構成するAtg6/Vps30に着目し、これまでにシロイヌナズナAtg6ホモログがオートファジーや加水分解酵素CPYの液胞輸送に関わること、及びAtg6 とVps34が細胞内の点状の構造体で共局在することを確認している。この構造体は酵母細胞のオートファゴソーム前駆体(PAS)に類似しており、現在、PI3Kとオートファジーの関係に関心を持って研究を進めている。
ここでは、PI3Kによって合成されるホスファチジルイノシトール3リン酸(PI3P)の可視化について紹介する。PI3Pに結合するFYVEモチーフとGFPの融合蛋白は、シロイヌナズナ培養細胞内の点状の構造体でAtg6、さらにPASのマーカータンパクAtg8と共局在していた。この結果は、PI3K複合体によるPASへのPI3Pの供給が、オートファゴソームの膜形成に必須であるという我々の考えを支持する。
さらに、植物体におけるPI3K複合体の機能解明を目的に、RNAiによるATG6VPS34の発現抑制を試みている。なお、ATG6のT-DNA挿入株では花粉が発芽しないが、電子顕微鏡観察を行っても成熟花粉の内部に構造の異常は認められなかった。
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© 2007 日本植物生理学会
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